親の介護で、ふとした瞬間に

もう無理!どうして私ばっかり…
とイライラしてしまう。
そしてすぐに「こんな感情を持つなんて、なんてダメなんだろう」と、自己嫌悪に陥る。
今、このページを見てくださっているあなたは、まさにそんな心の葛藤の中にいるのではないでしょうか?

こんにちは。OTちゃりんこと、作業療法士のちゃりんです。
私は、訪問リハビリなどで多くのご家族と接してきましたが、この「イライラ」と「今後どうしたらいいか」のご相談は、本当に一番多かったです。
まず、OTとして、あなたに一つだけ心を込めてお伝えしたいことがあります。

そのイライラは、あなたがダメだからではありません。
頑張りすぎたあなたの心が「休息が欲しい」とSOSを出している、非常に大切なサインなのです。
- なぜイライラするのか?本当の原因
- もう自分を責めなくて済むようになる、心の持ち方
- 限界を迎える前に、プロだけが知る「頼れる場所」の探し方
- 後悔しないために、「次の安心できる道筋」を見つける方法
OTである私があなたにそっと贈りたい「心のヒント」をまとめています。
選択肢を知ることは、あなたの心を楽にします。
あなたが後悔しないための「最善の道筋」を見つけられるよう、OTちゃりんが心を込めてサポートしていきますね。
イライラの根本原因は「できないこと」への誤解
親の介護の中でイライラすることは、本当に仕方のないことです。
イライラしない仏様みたいな人、いると思いますか?
答えは「いません」。
介護をしている方は、結構イライラしながら親の介護をしています。
あなたのイライラは、あなたの性格のせいではありません。根本的な原因をOTの視点から一緒に見ていきましょう。
親子の衝突を招く「受け入れられない」負のループ

昔はシャキッとしてたのに…

今は迷惑なことしかしない!
そう思ってしまう気持ち、よく分かります。
でも、親御さん自身が体が動かなくなったり、物忘れが進んだりする現状を、一番受け入れられていないんです。
親の「できていた自分」と今の「できない自分」のギャップが、衝突のループを生んでいます。
あなたが苦しいのは、親御さんを深く愛し、その現実を受け入れられない愛情深い証拠だと知ってくださいね。
イライラはSOS!「自分ばかり」という孤独が引き起こす限界サイン

介護は孤独です。
兄妹や配偶者がいても、「主たる介護者」である限り、孤独からは逃れられません。
「助けて欲しいけど、忙しそうだから…」と、気を遣って一人で頑張っていませんか?
あなたのイライラの正体は、親への怒りではなく、「誰にも話せない孤独感」へのSOSなんです。
OTとして、あなたに心から伝えたい。あなたのイライラは「もう限界が近いから、早く休んで」というサインです。
このサインを、どうか見過ごさないでくださいね。
OTが考える「介護は時間泥棒」先が見えない焦燥感
仕事に介護に、家事に、家族のことに…。たくさんのことをしていませんか?
介護は、「ゴールのないマラソン」です。
先が見えない焦燥感が、あなたから心のゆとりを奪い、イライラを増幅させます。
あなたの時間が削られることで、「私はいつまでこれを続けるんだろう」という焦燥感が生まれるのは自然なことです。
親御さんのためにも、あなたの「心の休息」を意識的にとる時間を持つこと。
自分の時間確保は、わがままではなく、プロの鉄則だと覚えておいてください。
頼れない周りへの不満を「知識」で解消する
「自分でしなきゃ!」「誰も助けてくれない!」という思い込みに囚われていませんか?

プロの力、借りてますか?
普段あまり介護に関わらない家族が来ると、親御さんが急にシャキッとしていたりしませんか?
「ほら、うちの親は大丈夫だ」と、周りの家族は「意外にしっかりしている」と思い違いをしていることって、本当に多いんです。
普段接していないと、その実態は分かりませんからね。

向こうから気遣ってくれるのが一番ありがたいんですけどね…
でも、その不満を周りのせいで終わらせるのはもったいないです。
ほとんどの場合、周りの家族は「何を手伝えばいいか分からない」だけなんです。
だから、あなたが専門家(ケアマネやOT)の知識を使って「助けが必要な具体的な理由」を提示することで、周りも動きやすくなります。

あなたを支える人たちは、思っているよりずっと近くにいます。
あなたがイライラを手放すには、外部の力を借りて仕事量を「少なくする」という選択が大切です。
次から、その具体的な解決策を見ていきましょう。
【心のSOSを止める】OTが教える「今日より明日を楽にする」ための解決策
ここからは、OTである私が「今日より明日を楽にするため」の、具体的な解決策を心を込めてお伝えします。
今困っていることに対して、あなたに無理なくできるヒントを一つでも見つけてください。
休むことは親孝行!あなたのための休息のヒント
介護疲れが限界に達する前に、OTとしてあなたに分かってほしい言葉があります。
それは「休息」です。
「自分が休んでいる間も親は大変では?」と罪悪感を感じるかもしれません。
でも、OTの立場からお伝えします。
あなたが倒れてしまえば、介護はすぐにストップします。
あなたが笑顔でいることこそが、最も質の高い介護であり、親御さんの安心に繋がります。休むことは大切です。
ショートステイやデイサービスは、ご本人へのサービスであると同時に、あなたのための「休息」の役割も持っています。
罪悪感は捨てて、積極的に利用を検討しましょう。
「気持ちが楽になる」相談先をケアマネ以外に持つ

介護の悩み、ケアマネさんに伝えるのが一番だね
でも、ケアマネさんに「あなたの大変さ」や「自分のイライラ」を話せないな〜という方。
あなたの心を軽くするために、OTがおすすめする「相談先」を3つご紹介します。
地域包括支援センター
地域の介護の総合窓口です。
制度の活用から、どこに相談していいか分からない悩みまで、幅広く頼れます。
訪問サービス(リハビリ・看護師・ヘルパー)
もし、今あなたが訪問サービスを利用しているなら、合間に辛い気持ちをそっと伝えてください。
その情報をチームに持ち帰り、あなたに無理のないケアプランを考えるヒントにしてくれます。
介護者同士の交流会・オンラインの場
同じ立場の仲間がいるだけで、「私だけじゃない」と心が軽くなり、孤独感が和らぎます。
あなたのSOSは、専門家へ相談する立派な理由です。
遠慮せず、複数の心の逃げ場を持っておきましょう。
イライラ爆発寸前!OT直伝の「その場を離れる」方法
イライラが爆発寸前になったとき、介護者が最も使ってはいけないのが「感情的な言葉」です。
言ってしまった言葉は必ず後悔に繋がります。
感情をコントロールするために、OTがリハビリでも使う「アンガーマネジメントの簡単な技」を使いましょう。
心の中で6秒数える
怒りのピークは6秒です。ゆっくり深呼吸しながらやり過ごしましょう。
6秒経てば理性が働き始めます。
「タイムアウト」を宣言
「ちょっとお茶を淹れてくるね」「〇〇を確認してくるね」など、一言伝えてその場を離れましょう。
トイレでも、キッチンでも、物理的に距離をとることで冷静さを取り戻せます。
家族となるとなかなか難しいんですけどね。
もう我慢しない!外部の力を借りるための「最強の武器」とは

外部の力を借りて、親をみてもらうのは申し訳ない…
その気持ち、誰もが感じます。
でも、あなたがイライラを手放すために、外部の力を使うことは必須です。
ちなみに、ショートステイなどは送り出しなどがなのも、現場を知る私にはよく分かります。
でも、その大変さを乗り越えてでも、少しでも自分の時間を取り、心を回復させることが大切なんです。
外部の力を使うことは、あなたが倒れないための大切な武器です。
次のセクションで、その戦略を立てるための具体的な行動を始めましょう。
心が限界になる前に!OTが提案する「安心できる道筋」の見つけ方
親の介護のイライラが限界になる前に!
ここでは、OTちゃりんが今後安心して介護ができるよう、行動するためのヒントを提案します。
親の介護でイライラするを軽減する「心の保険」の考え方
親の介護は、本当に終わりがないマラソンです。
その中で、何か「逃げ道」を作っておくことは、あなた自身を守るために必要だと考えます。
「今までしてもらったから、自分で親の介護をしたい!」
その気持ち、私自身も祖父母の介護を見ていて痛いほど分かります。
多くのご家族が、そういった強い思いを持っています。
でも、無理を続けると、イライラから親子の間にわだかまりができてしまうのも、現場で見てきた現実です。
プロに頼むことを「どれだけ早く、前向きにできるか」が、実は親子の関係を守る鍵になります。
プロに頼んで、少しでもあなたの気持ちを軽くしませんか?
OT推奨!後悔しない今後の動き方
まだ早いと思っているかもしれませんが、一つの提案として「施設の検討」を始めておきましょう。

「今はまだ早い」と思う今こそ、情報を集めて心の保険を作っておくタイミングです。
施設の種類やサービスの流れを知ることで、介護の不安が少しずつ軽くなります。
介護保険で入れる施設は介護度がある程度ないと申請できない、何年も待つという現実があります。
私の担当していた利用者さんは、4年待ってまだ順番が来ていない方もいるほどです。
だからこそ、情報収集だけは早めにしておくことが重要です。
そこで利用したいのが、施設を紹介してくれる業者です。
どういうところがあるのか、費用はどれくらいかかるのか、どれくらい空きがあるのかが分かります。
プロに親の状態を聞いてもらいながら客観的な意見をもらうと、「実はどうしたいか」と自分の気持ちの整理にもなりますよ。
無料で相談に乗ってくれるので、「選択肢の一つとして、心の逃げ道を作っておく」のは大いにアリです。
今の緊急の解決策:あなたの「一人の時間」を取り戻す

施設を考えるのはまだ早いかな。そこまでではないんだよね
そう感じている方もいますよね。
そんなときは、介護保険内のヘルパーの利用をしつつ、「時間が足りない!」「できない部分がある」という限界を認識しましょう。
もう無理!
となってしまった時に、介護保険ではいろいろ調整が必要な部分がありますが、自費のプロのサービスを考えるのも一つです。
自費サービスだと、急な対応もしてくれる可能性が高いです。
イライラして限界だとなった時は、一人の時間を取り、心を回復させるためにも使ってみることを検討してみましょう。
まとめ:親の介護イライラするをどうにかしたいなら

どこまで頑張ればいいのかな

いつまで続くのかな
終わりが見えない介護、本当に大変だと思います。
身体面や認知機能は良くなるのではなく、残念ながら少しずつ落ちていくのが現実です。
そのため、介護の負担は増えていきます。
だからこそ、プロに頼ることはあなた自身の「心を守るため」に必要です。
今すぐ、「イライラして辛いんだ」と相談してみませんか?
- さっき説明した施設や自費のサービス
- 訪問スタッフやケアマネさん
- 主治医や医療ソーシャルワーカー
誰でもいいです。相談先は何個も持っていると、その分、あなたに合った提案は多くなります。
その中から、あなた自身に合ったことを少しずつ取り入れて、イライラを手放していけたらと思います。
あなたが倒れないためにも、ぜひ行動を始めましょう。
【OTちゃりんからの最後のエール】
施設検討も、外部の力を使うことも、全ては親御さんとの穏やかな時間を守るための戦略です。
頑張りすぎない、あなたらしいペースで。
私と一緒に、後悔しない一歩を踏み出しましょう!
最後まで読んでくださりありがとうございました。

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