【OTが訪問現場で厳選】在宅介護がラクになる!すぐに使える「小さな便利グッズ」活用術

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在宅介護、もっとラクにならないかな?

何か便利なグッズはないかな?

と思って検索してくれてありがとうございます!

ちゃりん
ちゃりん

OTちゃりんこと、作業療法士のちゃりんです。

在宅介護をしていると、「ここがちょっと大変…」「何か便利なグッズはないかな?」と思う瞬間って、本当にたくさんありますよね。

実は、私も訪問リハビリをしていた時に「これは本当に役に立つ!」「あの時これがほしかった!」と思った工夫やグッズがあります。

この記事では、身体症状や認知面が様々な親御さんに対応できるように、

この記事で分かること
  • OT(作業療法士)が訪問現場で厳選した、誰でも取り入れやすい「小さな工夫」
  • 介護者の負担と親御さんの安全が劇的に改善した「現場発の裏ワザ」

ここに絞ってご紹介します。

巷でよく紹介されているコップや食器ではなく、作業療法の視点で見た工夫や物です。

頑張るあなたを卒業し、心にゆとりを持って親御さんをサポートするための第一歩を、ここから一緒に踏み出しましょう!

もし少しでも「これなら試せそう!」と感じていただけたら、とても嬉しいです。

OTが教える!在宅介護が劇的にラクになる「小さな便利グッズ」3選

早速ですが、現場で効果が実証された「小さな便利グッズ」と、それを最大限に活かすOT流の活用ノウハウをご紹介します。

これからご紹介するのは、高価な介護ベッドや大掛かりなリフォームは必要ありません。

ちょっとした工夫と、身近なアイテムを使うだけで、親御さんの動作が安全になり、介護されるあなたもグッと負担が減るものばかりです。

特に、今日の3つのアイデアは以下の課題を解決します。

  1. 【危険な立ち上がり】 介護者の腰痛リスクを減らし、親御さんが自分で立ち上がりやすくなる環境づくり
  2. 【暗い夜間の転倒】 夜間のトイレや移動でヒヤッとしないための、安価で確実な転倒予防策
  3. 【離れていても安心】 遠距離介護や短時間の外出でも、親御さんの状態を把握できる見守り術

これらの「小さな工夫」を取り入れて、あなたと親御さんの生活を劇的にラクにしていきましょう!

【立ち上がり支援】滑らないクッションとマットで「椅子の黄金比」を作る

在宅介護で最も大変で、介護者の腰痛リスクが高い動作の一つが「立ち上がり」です。

椅子や座面の環境を整えるだけで、親御さんの立ち上がりが劇的に安定し、転倒防止になり、あなたの負担もグッと軽くなります。

OTの視点から、高価な介護用品を使わずにできる「小さな工夫」をご紹介します。

立ち上がりをラクにする「椅子の黄金比」の作り方

図:立ち上がりを安定させる「椅子の黄金比」。座面の高さ・ズレ防止・前かがみ姿勢を整えることで、立ち上がりがラクになります。

立ち上がりを安全・スムーズにするためには、「高すぎず、低すぎない最適な座面の高さ」と「力が逃げない安定性」、そして「前にかがむ姿勢」の3つが重要です。

工夫その1:硬めクッションで高さを調整

座面が低すぎると、立ち上がる際にお尻を大きく持ち上げる力が必要になります。

その結果、「立ち上がれなくなったり、変な立ち上がり方をして転倒につながったり…」というのは、訪問現場でよくある話です。

座面に座ったときに「膝の角度が90度よりも少し深くなる(踵を体に近づける)」状態が、立ち上がりやすい理想の高さです。

【活用グッズ】

  • 硬めの座布団やクッション: 座面の上に敷いて高さを調整します。柔らかいクッションは不安定になるので、ある程度硬さがあるものを選びましょう。

工夫その2:滑り止めマットで「ズレ」と「踏ん張り」をサポート

立ち上がろうとする瞬間、お尻が前に、足が後ろに滑ってしまうと、立ち上がりの力が逃げて不安定になります。これを防ぐのが「滑り止め」の力です。

【活用グッズ】

  • 椅子の座面とクッションの間に「滑り止めマット」: 100円ショップでも手に入る薄いゴム製の滑り止めシートを、椅子とクッションの間に敷きます。これで、立ち上がりの際にクッションが前にズレるのを防ぎます。
  • 足元に「滑り止め付きの薄手マット」: フローリングで足元が滑りやすい場合、椅子の足元に薄いマットを敷くことで、親御さんがしっかりと地面を踏みしめられるようになり、安定感が格段に増します。

工夫その3:安定したテーブルを「支え」として活用する

立ち上がるには前かがみになる(前傾する)動きが必須です。

立ち上がる時に前に机などの安定したものがあると手を伸ばした時に自然に前かがみになってスムーズに立ち上がれますよ。

【活用グッズ】

  • 安定した重みのあるテーブル: 普段使っているテーブルが、動かないように壁や家具に寄せてあるか確認しましょう。少し深くお辞儀ができるぐらいがちょうどいい高さです。
  • 【要注意!】 キャスター付きの軽いテーブルや、グラグラする不安定なものは、立ち上がりの瞬間に動いてしまい、転倒の原因になるため絶対に避けましょう。手すりや台を置く場合は、必ずケアマネジャーや福祉用具専門相談員にご相談ください。

ちゃりんからの一言アドバイス

この「小さな工夫」で立ち上がりがラクになると、介助量も減り、親御さんご自身の「自分でやってみよう」という意欲にもつながるかも!

立ち上がりが億劫になると「あれとって〜」「これお願い」となりがちですからね…。

私たちも立ち上がりが面倒で、ついつい家族に頼っちゃったりしてませんか?(私だけかな?笑)

【低コストで安心】100均ライトで夜間転倒を完璧に防ぐOT流ノウハウ

在宅介護において、最も注意が必要なのが「夜間の転倒」です。

夜中にトイレに行こうとして暗い中で転倒し、そこから骨折して入院…

生活リズムや認知面まで影響が出てしまうことも少なくありません。

転倒予防に高価なセンサーライトや、大掛かりな電気工事まではしなくて大丈夫。

実は、100円ショップで手に入る小さなライトを活用するだけで、夜間転倒リスクを防げる可能性があります。

OTが推奨する「光の道」の作り方

図:100均ライトで作る「光の道」。夜間は、部屋からトイレまでを照らすのがポイントです。

夜間の転倒を防ぐポイントは、「必要な場所に、必要な明るさを確保する」ことです。

特に親御さんが眠っている部屋からトイレまでの動線を「光の道」でつなぎましょう。

工夫その1:足元と動線に「ポンと置ける」ライトを

夜間に目が覚めたとき、スイッチを探す動作自体が危険です。

【活用グッズ】

  • 100均の電池式「プッシュライト」や「センサーライト」
    • 設置場所: ベッドサイドのすぐ足元、そして部屋から廊下へ出るドア付近や段差がある場所に設置します。

OT流ノウハウ

  1. ライトは足元を照らすことが大切なので、下の方に置いてあげてくださいね。
  2. 特に段差やマットがある場所など、注意して欲しいところのちょっと手前に置いておくと効果的です。パッと光が目線に入り、「注意しよう」という気持ちにつながりますよ。
  3. プッシュライトは、寝起きでぼんやりしていても、手のひらで「ポン」と押すだけで使えるようにしておきましょう。

ちゃりんからの一言アドバイス

夜間照明の目的は「明るくすること」ではなく「安全を確保すること」です。

強すぎる光はかえって目が覚めてしまい、睡眠の質を下げてしまうんです。

この明るさの調整は難しいところですが、転倒しないのが一番なので、親御さんの様子を見ながら明るさは調整してみてくださいね。

低コストで安心が手に入る、ぜひ試してほしい工夫です!

【遠距離介護の味方】見守りカメラとアレクサの「緊急連絡」活用術

遠距離で介護をしている方や、日中仕事で家を空ける方にとって、「離れている間の親の様子」は尽きない不安の種ですよね。

私も親は遠くにいるので、いろいろ今後検討していかないとな〜と思っているところです。

今や見守りカメラは安価になり、高性能なものが手に入りますが、ただ設置するだけではもったいない!

OTとして提案したいのは、親御さんの抵抗感を下げて導入し、万が一の時に慌てないための工夫です。

見守りカメラとスマートスピーカーの連携術

見守りカメラとスマートスピーカー(例:Amazon Alexa、Google Homeなど)を組み合わせることで、低コストで高い安心感を得ることができます。

工夫その1:「顔が見える電話」として導入し、緊急連絡に備える

遠距離介護でもう少し親の生活が見えると安心だと思いませんか?

カメラを「見張るもの」ではなく、「気軽に話せる道具」として導入することで、親御さんの抵抗感を下げられます。

【活用グッズ】

  • 見守りカメラ(双方向音声通話機能付き):
    • 導入の工夫: 「見守りカメラ」ではなく「顔を見て話せる便利な電話機」という名目で導入を検討しましょう。電話したり、ただいま、いってきまーすと話をしながら慣れてもらうとOK〜。

OT流ノウハウ(緊急時対策)

親御さんがアレクサに「助けて」と話しかけた時に、登録してあるあなたのスマホに通知が届くように設定し(定型アクション機能)、すぐにカメラで様子を確認できるようにしておきます。

いざという時のために、「カメラに向かって話しかける」という行動を促す練習も大切です。

ちゃりん
ちゃりん

カメラやスマートスピーカーの利用は、本人の同意を必ず得たうえで導入しましょう。

ちゃりんからの一言アドバイス

見守りカメラはとても便利ですが、親御さんのプライバシーへの配慮を何よりも忘れないでくださいね。

私たちが安心感を得るために設置するものですが、親御さんにとっては監視されていると感じる可能性があります。

たまにチェックして、「動けているかの確認」程度に留めましょう。

カメラがあることで、あなたの罪悪感が解消され、安心感が手に入るのが最大のメリットですよ。

OTからのメッセージ:小さな工夫が、あなたと親御さんの「時間」と「安心」を作る

ここまで、OTである私、ちゃりんが訪問現場で厳選した「小さな便利グッズ」の活用術をご紹介してきました。

立ち上がりをラクにするための「椅子の黄金比」、夜間の不安を解消する「100均ライトの光の道」、そして離れていても安心できる「見守りカメラと緊急連絡の工夫」。

これらは全て、親御さんが「自分でできる」ことを増やし、結果としてあなたと親御さんの「時間」と「安心」を作るための工夫です。

小さな工夫で生まれた心のゆとりや時間こそが、在宅介護を続ける上で最も大切な資源になります。

もし、今回ご紹介した「小さな工夫」をしても、なお限界を感じたり、不安が解消されない時が来たとしても、それはあなたの頑張りが足りないサインではありません。

それは、次の一歩に進むサインです。

「頑張らない介護」とは、工夫と便利グッズを駆使し、それでも難しいことはプロの力や環境に頼るという選択肢を持つことです。

ご自身の安心のためにも、「次の一歩」として、介護施設や外部サービスを検討することは、未来の安心を買うための前向きで、最も大きな愛情のある選択だと私は考えています。

まとめ

この記事では、在宅介護がラクになる「小さな便利グッズ」活用術をOTの視点から3つご紹介しました。

  • 1. 【立ち上がり支援】 硬いクッションや滑り止めマットで「椅子の黄金比」を作り、立ち上がりを安全に。
  • 2. 【低コストで安心】 100均のプッシュライトやセンサーライトで「光の道」を作り、夜間転倒を予防。
  • 3. 【遠距離介護の味方】 見守りカメラを「顔が見える電話」として導入し、アレクサを活用して緊急連絡に備える。

これらの小さな工夫を取り入れ、ぜひ心にゆとりを持って介護を続けてくださいね。

大丈夫。介護は一人で抱え込まず「ちょっとラク」を目指しましょう!

小さな工夫で心のゆとりができたら、それはあなたと親御さんの大きな安心に繋がります。

まずはご自身を1番に考えてくださいね。

次の安心につながる一歩を、OTちゃりんが応援しています。

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